ハンターハンター暗黒大陸の五大厄災の解説と考察!謎と恐怖がもたらす絶望

the five threats 漫画
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はじめに

『ハンターハンター』はこれまで緻密なストーリー展開や数々の魅力的なキャラクター、
独創的な設定で読者を魅了してきましたがその中でも「暗黒大陸編」は
作中において最も危険で神秘的な未知の領域に挑む物語として読者の注目を集めています。

特に「五大厄災」と呼ばれる暗黒大陸に存在する脅威は
物語における最大のミステリーと恐怖の象徴です。

暗黒大陸に棲むこれらの脅威はハンターたちを遥かに凌駕する存在であり、
未だに解明されていない謎が多く残されています。

本記事ではこの「五大厄災」について解説しさらに考察を交えながらその正体に迫っていきます。

現在までに判明している五大厄災の詳細について知りたい方は、
解説と考察を行っていきますのでぜひご覧ください。

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五大厄災と考察

五大厄災は暗黒大陸に存在する最も危険な脅威として知られています。
これらの厄災はいずれも極めて強力で制御不可能な存在であり、
1つの厄災で人類が滅亡する危険すらある程です。

また”現時点では”以前の調査で持ち帰っている厄災が5つですが、
ジンが「6つ目を持ち帰るってオチもあり得る」と発言している様に、
暗黒大陸には五大厄災以外にもそれに匹敵する物が存在することがほのめかされています。

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人飼いの獣 パプ

危険度:A

生息域:メビウス湖北東の山脈

リターン:無尽石

被害者の写真:左から二番目?

パプはその名が示す通り人間を飼育する描写が見られます。

パプ自体の姿は樹の陰に隠れており確認することが出来ませんが、
手前の干からびた人間のサイズからするとそこまで大きい生物ではないと考察できます。

パプと契約(?)した人間は頭に管の様な物を刺され望みを叶える代償として、
精気を吸い取られミイラのような姿になるまで飼い殺しにされます。

これは快楽と命の等価交換とされていますが、
単なる快楽ではなく”人の望み”と寿命の等価交換は正確な意味合いだと考えられます。

また危険生物評価リストには数は不明となっていますが、
以前1000人規模の調査団を送り込んでも帰還したのが7名であること、
作中の写真には木の陰に6つの光る眼(双眼動物なら3体)に対し
ミイラが3人分ということからかなりの数の群れがいることが考察できます。

かおる
かおる

干からびている何処か人間が笑っているように見える事から
ただ単に快楽を与えるだけかもしれませんね。
どちらだと思いますか?

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原作本編ではキメラアント編のゴンが護衛軍の一人であるピトーと戦った際に、
何らかの方法でパプと契約し凄まじい力を得たとパプ登場時から考察されています。

根拠となる描写として3つあり、
1つ目はゴンが急成長を遂げた際に頭の上から上空に向かって管の様な物が伸びていた事です。
パプの登場の前はクラピカが使用している制約と誓約の力だと思われていました。

この描写が描かれた当時はゴンの成長と共に髪の毛が以上に伸び、
とんでもなく長いポルナレフの髪型になっているとネタにされていましたが、
パプの登場によって髪の毛ではなくパプの管じゃないかと考察が出始めました。

かおる
かおる

ポルナレフはジョジョの奇妙な冒険のキャラです。

2つ目は戦闘後のゴンがミイラの様に干からびていた様子です。

この描写は選挙編にてキルアがアルカの力によって、
ゴンを瀕死のミイラの状態から救う際に描かれていました。
連載当時は制約と誓約の代償とされていましたが、
干からびた状態がパプが飼い殺している人間の描写に似ていたことです。

3つ目は暗黒大陸編にてジンが「アイとパプの犠牲者はこっちの世界でも見つかっている」
と発言している事です。

アイに関しては後ほどアイの解説で出てくるので置いておきます。

パプの犠牲者はこちら側の世界でも出ているという前例だけでは
正直ゴンの急成長はパプの力だと断定は出来ませんが、
先述した2つがある前提で考えると上手く考察がはまってしまいます。

リターンの無尽石は名前からは想像が付きづらいですが石に沈めると発電できる石です。
発電量はビーズ程度の大きさで一日で2万kwも発電することが可能で、
これは現代の日本では約6,500世帯分の電源を賄えます。

かおる
かおる

日本の世帯数が約57,000世帯なので

ビーズ8個分で日本の家庭全て賄える計算です。

ビーズが4mmだと仮定すると

500円玉より少し大きい無尽石で賄えてしまいます。

 

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双尾の蛇 ヘルベル

危険度:A

生息域:メビウス湖南東の沼地

リターン:ニトロ米

被害者の写真:右から二番目?

「双尾の蛇ヘルベル」は暗黒大陸に生息する蛇であり、
その名の通り2つの尾を持つことが特徴です。

この蛇は殺意を伝染させる魔物と言われており噛まれた際の神経毒に、
人間の殺意を刺激する暗黒大陸由来の成分が入っていることが考察されます。

また伝染させると記載されていることから、
ヘルベルに噛まれた人間が殺意を持ち別の人物に噛みつき
血液や唾液などが体内に入り込むと伝染していくことが考えられます。
もしくは噛まれた者は瞬時に死亡しますが死体から発する毒は空気中に広がり、
周囲の生物をも死に至らしめると考察出来ます。

危険生物評価リストには数と繁殖力は不明となっていますが、
蛇の中でもオーソドックスなニシキヘビは産卵期に20~40個程度、
多い時は100個の卵を産むそうです。
餌はトカゲや蛙ですがヘルベルが生息している場所が
沼地という事もあり餌は豊富にあると考えられます。
よって数、繁殖力ともに高い評価で間違いないと思われます。

攻略のリターンはニトロ米で作中の登場はまだありませんが、
300年以上前から暗黒大陸で旅をしながら新大陸紀行という本を出しているジンの父親
ドン=フリークスが使用しているのではと作中でほのめかされています。

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不死の病 ゾバエ病

危険度:B+

生息域:メビウス湖南

リターン:錬金植物メタリオン

被害者の写真:上記の投稿

ゾバエ病は希望を騙る底なしの絶望と言われる通り、
感染者は不死になるという一見魅力的な特性を持ちますが、
希望を”騙る”と言われる通り実際には感染者に永遠の苦痛を与え
生ける屍へと変える病だと考察できます。

詳細な情報は未だにわかっていませんが、
唯一ゾバエ病に感染し生還したハンターが国際環境許可庁地下に隔離されており、
50年間外部からの食事を執らずとも平然と(?)生き永らえています。

生還し生き永らえているとは言え、
肌は青紫色に変色し(電子コミックカラー版にて確認)言葉も発することが出来ず
「ふしゅー」と唸り自らの腕から血をすすり続けるだけの廃人となっています。

ゾバエ病に関してはこれ以上の事は明確には判明してきませんが感染した者は、
青紫色に変色していることから肉体が腐敗し続けながらも死ぬことが許されず、
意識はそのまま残り終わりのない苦痛に耐えることになるのだと思ます。

またゾバエ病は非常に感染力が強く治療法は存在しない為
接触した者や同じ空間にいるだけで感染が広がる恐れがあります。
よってゾバエ病の感染者は隔離させ

感染を防ぐための対策が唯一の手段となっているのだと思います。

ただしこの様な対策を講じたとしても暗黒大陸から何かしらのリターンを持ちかえる場合、
物資や生物が感染源となるケースもある為、その防御策は非常に困難を伴うことが想像できます。

リターンの錬金植物メタリオンについて詳細はわかっていませんが、
錬金測物という名前から花や茎、根、種などから
金・銀・銅・ダイヤ・水晶などの高価な鉱石が取れるのではないかと考察されます。

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ちなみにゾバエ病の元となったとされる病気があります。
「からくりサーカス」という漫画に出てくるゾナハ病です

かおる
かおる

「からくりサーカス」は「うしおととら」「双亡亭壊すべし」

で知られる藤田和日郎先生の漫画です。

ゾナハ病は「人を笑わせないと死んでしまう奇病」と言われていますが実際は少し違います。
ゾナハ病には3つの段階があり、人を笑わせないと死んでしまうのは第一段階、
第二段階になると免疫力の低下による合併症が引き起こされます。
合併症により死に至る消すがほとんどですがこれを乗り越えると第三段階となり、
全身の新陳代謝が停止、身体が硬直、老化は止まり半永久的に苦しみ続けることになります。
更には食事を必要とせず、老衰(外的要因以外)で死ぬことが不可能となり不老不死となります。

冨樫先生は伊藤潤二先生の淵など他の漫画のオマージュを結構される方なので
ゾナハ病が元となっているのはなかなか信憑性があると思います。

かおる
かおる

どうでも良いですが管理人は昔、
不死は嫌だけど不老にはなりたいと思っていました。

 

しかし最近この考えが大きな間違いだと気が付きました。
老化せずにいきなり死が訪れるってかなり怖くないですか?
老化があって身体が弱っていくから周り含め覚悟が出来るんでしょうね…

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ガス生命体 アイ

危険度:A

生息域:メビウス湖南南東

リターン:三原水

被害者の写真:一番右、一番左?

アイはガス生命体と呼ばれていることから実態を持たず
空気中のガスが集まり実体化すると考察されます。

欲望の共依存という二つ名からもわかる通り、
何かの願い事に対しそれ相応の見返りを求めるのではないでしょうか。

漫画第33巻の扉絵ではアルカの中のナニカが「暗黒大陸出身です」
と言っている事から人に寄生する可能性もあります。
またナニカはことある毎に「あい」と返事することから
ナニカ=アイは現在五大厄災の中では最も有力な考察とされています。

ナニカ=アイという前提でアイの詳細について深堀してみます。

提示しした3つの”おねだり”を叶えると相手のどんな”お願い”でも叶える能力を持っており、
作中ではコントロール出来ないとされていた為、ゾルディック家が地下で監禁していました。
しかし例外的にキルアの”お願い”だけは無制限に叶えるとされており、
お陰でゴンは瀕死の状態から何事もなかったかのように生還することが出来ました。

ナニカは「あい」に他に「て(手)」や「キルア スキ」などカタコトながら言葉を発しており、
人間の言葉が理解出来る、または人の言葉を覚えている最中の様にも感じます。

またキルアが「もう二度と出てくるな!」と言った際には泣き出してしまい、
アルカがうずくまって泣いていると言っていました。

以上の事からアイは喜怒哀楽を持ち合わせており、人に興味がある生物だと考察されます。

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ナニカがアイだとすると感染源はネテロ前会長、リンネ=オードブルと共に
以前暗黒大陸を訪れたジグ=ゾルディックという人物、
またはジグが持ち帰ってきた物からという事になります。

かおる
かおる

ナニカ=アイはほぼ確定でいいんしょうか…

リターンは三原水でこれはあらゆる液体の元となる水と言われており、
水はもちろんガソリン、酸、アルカリ水溶液、温泉など
ありとあらゆる液体に変わる水だと考察されます。

ここで考察出来るのが変化させる方法です。

温度による性質変化、または三原水に数滴垂らすとその液体に変化するなどでしょうか。
ただしこの方法では三原水を凄まじい量確保しなければいけないので、
逆に温度によって性質変化した三原水を真水に数滴たらすと
温度に応じた液体に変化するという考察の方が希少性を感じられて妥当な考察かもしれません。

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兵器 ブリオン

危険度:B+

生息域:メビウス湖北の古代の迷宮都市

リターン:万病に効く香草

被害者の写真:左から三番目?

兵器ブリオンは植物兵器であり、暗黒大陸に存在する古代遺跡を守る存在とされています。

正体不明の球体とされており漫画の描写では、
全裸の男性の身体に球体の頭部という不可解な姿をしています。

正体不明の”球体”とされている為、
本体は頭部の球体部分で球体に乗っ取られた人間が兵器化するのかもしれません。

攻略のリターンは万病に効く香草で植物兵器と名前があることから、
ブリオン本体のことを差しているのかもしれません。
もしくはブリオンの身体から出る何か、
例えば漫画トリコの世界の様に涙がそのリターンを意味するのかもしれません。

作中の登場はまだありませんが、
ニトロ米同様ドン=フリークスが使用しているのではと作中でほのめかされています。

かおる
かおる

ちなみにLINEスタンプでは頭部の色は緑です。

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五大厄災の謎と展望

五大厄災の起源は謎に包まれておりどのようにして生まれたのかはもちろん、
何故これほど強力であるのかについて現時点では作中にて具体的な説明がされていません。

五大厄災の考察の中には暗黒大陸における自然災害や
人為的な実験の結果として生まれたのではないかという考察があります。

またこれらの厄災がリターン以外の「何か」の封印を守るために
存在しているという考察も存在します。

更に言えばこの「何か」とは一体何なのか、それが暗黒大陸全体に関わる「黒幕」なのか、
あるいは更に大きな謎が隠されているのか、休載中も様々な議論が行われています。

これまでのシリーズにおいてもキメラアントなど人間の力を遥かに超える脅威が描かれましたが、
暗黒大陸における五大厄災はそれをさらに超越した存在です。

暗黒大陸編の物語はまだまだ序盤であり現在は暗黒大陸にも到着していません。
もちろん五大厄災についても全貌が明らかになっていない状況です。

更には暗黒大陸には五大厄災以外にも人間を凌駕する知能を持つ動植物が数多く存在し、
五大厄災の全貌を把握するにはまだまだ時間がかかると思います。

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管理人が思った小さな疑問

五大厄災のガス生命体アイの鳴き声ですが作中では「あい」と描写されています。

疑問に思ったのですが、この描写は写真なのか、動画なのか、回想なのかという物です。

動画なら音声が入っているのも理解出来ます。
回想でも人伝の回想としてまだ理解出来ます。
ただ写真では音声が聞こえるのはおかしくないですか。

漫画のコマ数の関係でこの様に表現したと言われたらそれまでですが、
この記事を書いている時にふと過った疑問でした。

かおる
かおる

調べていた気が付いたんですが、
五大厄災の存在が明らかになったのが2014年です。

なんと(2024年現在で)もう10年経つんですね…

2014年~2024年は丁度ヒロアカが連載開始~連載終了です。

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最後に

暗黒大陸編はハンターハンターにおける最も恐怖と謎に満ちた章であり、
五大厄災はその中心的な存在であると言えます。

それぞれが異なる恐怖を持ち新大陸の常識を超えた脅威となっています。

この記事で紹介した五大厄災の概要、考察で理解が深まったでしょうか。

今後の展開でこれらの厄災がどのように描かれるのか、
ハンターハンターのファンとしては見逃せない部分です。

冨樫先生の筆が進み物語が進展していくことを期待しつつ、
これからもハンターハンターの世界を楽しんでいきましょう。

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